洗濯|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

古布の服や酒袋・襤褸、材料やパッチワークの販売

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プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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古布で服を作る場合、第一に気を付けていることは、力(りき)があるかどうか、

 

色落ちはしないかどうか。

 

コレクターとして飾っておくだけなら、洗濯など絶対にしないが。

 

服として着る場合には、かなり荒いテストをします。

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洗濯機で洗い、濡れているうちに、思いっきり、縦横斜めにひっぱる。

子持ち筋。 旗の上にある2本の黒い帯。 太い黒が、父ちゃん。 細いのが母ちゃん。 真ん中の白い部分が子どもと言う意味です。 昨今は太いのが母ちゃんかな。

子持ち筋。
旗の上にある2本の黒い帯。
太い黒が、父ちゃん。
細いのが母ちゃん。
真ん中の白い部分が子どもと言う意味です。
昨今は太いのが母ちゃんかな。

 

 

 

濡らさなければ、なんとも無っかった布が、紙のように裂ける。

 

模様が全く無くなる。

 

黒は染めるとき、鉄分が入っていて、時代と共に酸化してきます。 カーボン紙のように、ボロボロになります。 私は、競り場で、色、臭いだけで、老けて使いものにならないのが、わかります。 水を通して使い込んだ物は強いですが、大事にしまっておいた物ほど弱っています。

黒は染めるとき、鉄分が入っていて、時代と共に酸化してきます。
カーボン紙のように、ボロボロになります。
私は、競り場で、色、臭いだけで、老けて使いものにならないのが、わかります。
水を通して使い込んだ物は強いですが、大事にしまっておいた物ほど弱っています。

 

 

 

色が他の箇所に移ってしまう。

 

イチカバチのところです。

 

厳しいテストに合格した布だけが、デザインされ、服に仕立て上がっていく。

 

古布だから、弱いので、破れて当然のような事を言う人がいます。

 

「買って間も無く破れてしまった。」

 

「洗濯したら、色落ちした。」

 

 

苦情を言いに行ったが

 

古布なんだからと取り合ってくれなかった。

 

「もう二度と古布の服は買わない」

 

という話しを耳にします。

 

そんな服をお客さまに売ってはいけません。

 

この幟旗は明治の物でかなり古いですが、服を作るには

 

合格。

 

後、大事な事は、メンテナンスです。

 

破れたら、何年たっても、無償にて、修理してあげる。

 

持って来たことに感謝する事。

 

今まで以上に良い物に蘇る。

 

これが古布作家の真髄というものです。

 

言い訳、反論は愚の骨頂。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年8月20日(木)
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