私の夢|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

古布の服や酒袋・襤褸、材料やパッチワークの販売

アトリエ和 襤褸 神奈川 横浜市 大和市

プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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2月23日発売。「学研古布に魅せられた暮らし」幟コレクターの第一人者の北村勝氏との対談。

2015年2月23日発売。「学研古布に魅せられた暮らし」幟コレクターの第一人者の北村勝氏との対談。

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北村勝史著「江戸の幟旗」

北村勝史著「江戸の幟旗」

 

 

今日は、朝から雪。

どこにも出られないので、「私の夢」を書いてみます。

私はこの仕事をして30年になります。

始めたころは絹の着物から、作っていました。大島紬、錦紗、留袖等々。

随分作りました。絹物の悩みは着ていると擦れて、薄くなり、破けたりして、クレームが

非常に多いことでした。そして、継ぎ当てて補修が出来ない。

絹物は寿命が80年と言われている。それは、絹はお蚕のたんぱく質からできている為である。

木綿、麻は300年の力(りき)があると言われている。

そのうちに力のある木綿の魅力にぐんぐん引き込まれていきました。

筒描きの布団、風呂敷、油単、暖簾。絣。刺し子の野良着。布団。襤褸の野良着

全国のセリ場に行っては、大きな声を張り上げて、木綿ばかり、セリ落とし、

「ぼろの女王」と異名を付けられていました。

家中が、全部、木綿の布で埋もれる状態。

11年前には、マリア書房から、自費ではなく「襤褸に生きる」を出版させてもらいました。

この本を出版したおかげで、埋もれ、光の当たらなかった、襤褸の価値が評価してもらえる

ようになりました。

今では、世界のブランドが、襤褸をコピーしプリントして、ブルゾン、ジャケット等のモードで

売りだしています。ブランド名だけで、凄いプライスが付けられています。

 

何と言っても、この仕事をして得られた大きな財産は、

日本中の古布好きのお客さまと出会えたことだと思います。

特に良質の人との出会い。

これは自分の人生をも変えます。

第一級のコレクター北村勝史氏との出会いは、

私の古布人生に大きな励みとなりました。

北村氏は76歳。3年前にオランダロッテルダムのワールド美術で6か月間の会期で

海外での「江戸の幟旗」の展示会を開催した。

氏の大きな夢であった。20年でライフワークとして海外美術館での計画は16年で、人生の目標が達成した。

では、私の夢は?

それは、海外で展示会を開催することではない。

夢は次世代に日本人が残した日本の宝を最先端のファッションとして

認めて、着てもらうことです。

正直言いまして、今までの古布を愛して着て下った方の高齢化は否めません。

先人たちの、偉業でもある、この古布を伝えていくためにも

次世代に着て貰い、古布を啓蒙していくことも大切だと思うようになりました。

そのためには、元気でいなければいけません。

次世代に伝える。

大きな目標、夢となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月30日(金)
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