絣を見ると「田舎の田んぼで働いている絣ね」と言われますが
絣ははじめから、野良着として織られたものではありません。
もっとも、宇宙的な高度な技術を必要とする、絣が、
最初から野良着として織られる
はずはありません。
そもそも、絣は、田植えをする早乙女たちの晴れ着であり、素晴らしい絣を
織れる嫁さがしでもあったという。
田植えの時に絣の晴れ着を着て、美しく飾り立てるのは、労働に不向きと思われるが、
それは神事による思想があったという。
若い女性が絣を着て着飾って苗を植えると、水神が喜び、その年は
豊作になるという言い伝えが日本にはありました。
また絣は、「遠く美人」といい遠くからみると綺麗に見え、みんなで褒めあったりしました。
日本の薄暗い家屋の中でも、絣藍と白の絣のコントラストは、顔を浮き立たせ日本女性の顔を
引き立たせる、効果もあったのです。
イタリアで私が絣のワンピースを着て撮影した時、
いまいち、風景に合わないと感じたのも、そのせいかも
しれません。
今日は、お友だちの金井美代子さんと一緒に
近くの古民家で絣のワンピースを着て撮影してみましrた。
暑いけれど、頑張りました。
2014年8月1日(金)