ポーランドの映画「パプーシャの黒い瞳」を観に神保町の岩波ホールまで行く。
4月4日に封切りになった時、暇を見つけて観たいと思いました。
この映画は、ポーランドに実在したジプシーの女性詩人を、描いた映画です。
1910年にパプシャーはポーランドに生まれる。
書き文字を持たないジプシーの一族だが
幼い頃から、文字に惹かれ、詩を書くようになる。
文字を覚え、詩を書き、それを、出版したことで、
口承文化を持ち外部に秘密を洩らさないジプシーの一族から
非難され、厳しい攻撃にあう。
それから、パプーシャの悲劇が始まっていく。
ナチスによる、ジプシーの迫害。村全滅の虐殺。
何時の時代でも人種差別は、なくならない。
モノクロームのスクリーンがまるで絵画のように美しい。
光と影。そして、音楽。ジプシーのオペラ。
これは感動ものです。
後半の息を飲むような迫力あるストーリーの展開。
愛と別れ。
久々に観た重厚感のある映画でした。
ただ、パプーシャの詩の挿入が少ないのが、残念でした。
5月22日まで岩波ホールで上映中。
時間のある方はどうぞ。
田舎のネズミ、都会へ出ると疲れるー。
とても、古本屋街等歩けなかった。
昨日、福井の女性で長年に亘り、収集され
断腸の思いで手放された布たちが、
今日、私のところにやってきました。
段ボールを開けて、布を出してみました。
感無量になりました。古い布が好きで、あっちこっちの骨董市で集められたという。
本人のご高齢。
家族の方は全く興味がなく、このままだと、捨てられる運命だと。
かといって、業者にも売りたくはない。
私は、一枚一枚、布を手にし、これは、服にすべきではない。
日本の文化として、このまま、保存して、多くの方に手に取り、
私が開催する個展には、展示いたします。
皆さん、どうぞ、先人の女性の素晴らしい、木綿の染め、織りを
見てください。
勿論、非売ですけれど。
昨日、個展の最中に電話があり。
前々回に個展に来てくださった方ですが、もう高齢で、身辺整理をしたい。
長年に亘って集めた、自分の収集した布を、買い取って欲しいと言う。
私の作品を見て、この人に自分の宝でもある布を使って貰いたい。
今日は福井は雨。家に帰るだけなので、午前中に伺ってみた。
お部屋には、長年集められた、貴重な木綿がキチンと整理され積み上げられていた。
本当に、この方は、布 、特に木綿を愛していたのだろうな。
一つ一つに思い出が甦るという。
私の作品としてまれ変わるなら、手放しても
少しも惜しく無いという。
愛おしく、愛おしく、布をさすっておられた。
ありがとうございます。きっと、素晴らしい作品にして見せます。
段ボールに荷造りを済ませ
玄関を出たら、雨雲から少し陽がさした。
責任は重いぞ。
朝、福井駅前からギャラリーまで、小さなコミュニティーバスを使って
いる。
今日も、バスに乗ったら、途中で中学生位の、男の子が乗ってきた。
5000円札を出したので、運転手さんが、「5000円札はダメですよ。
使えませんよ。」
私は、個展のお釣り銭用に千円札を沢山持っていたので
咄嗟に「両替してあげますよ」と言ったら
同乗していた、おばちゃんたちが、「いいから、いいから」と100円を渡した。
中学生位の男の子は、どうもと言って受け取り、箱に入れた。
そのあと、したを向いてスマホをしていたが。
私は両替をしてもらって、100円払うのが、当然と思うのだが、、、、
たかが100円。されど100円。